バラとミニバラのお手入れ 育て方

水やりをする

ミニバラを豊かに茂らせるのは、水やりいかんにかかっています。小さいということは根張りも小さく浅く、それだけ乾きやすいのです。夏の暑い時期、冬の乾燥は特に気をつけましょう。

鉢植えの水やりは、鉢土の表面が乾きだしたら、鉢の底に流れ出るまで十分に与えます。すると、水と同様に酸素も鉢の中にいきわたるのです。鉢には水は溜めないようにしましょう。根が窒息して根腐れの原因になします。

庭など地表の場合は、冬でも霜などのため地表が濡れており、一見乾いていないように見えますが、地中は乾ききっていることが多いのです。夜になっても根の周りにたくさんの水分が残っていると凍るので、夕方までに吸収されるように朝10時頃に水やりをするようにしましょう。

肥料を与える

庭の場合、冬と夏の元肥、そして2月と9月の芽出し肥料、4月と10月初めの開花前の肥料、そして6月と11月のお礼肥が基本です。

原肥は株の周りに円を描いて掘って牛糞スコップ1杯と配合肥料を100gほど入れます。他の追肥は配合肥料50gを株の周りに円を描いてぱらぱらと置きます。液体肥料でもかまいませんが、その場合は、10日に1度定期的に与えます。

薬剤散布の仕方

ミニバラは小ぶりで、葉が密集しているせいか、1度病気や虫におかされると、あっという間に広がり、葉が全て落ちてしまうことが珍しくありません。地表に近い分、黒点病、ウドンコ病にもやられます。アブラムシ、ハダニもよくつきます。殺菌剤や殺虫剤を散布して予防しないと、発生してからでは間に合いません。10日に1度の散布を基本に、予防に心がけましょう。

開ききった花は摘み取る

花が1つの場合の花摘みの図5月になると、花が咲き始めます。開花直前まではたっぷりと水を与えますが、開花10日前頃から、水やりを控えると、締まった美しい花が咲きます。

花が完全に開いたら、早めにその花を摘み取りましょう。咲き終わった花をそのままにしておくと養分がそちらに取られてしまうので、次の花の開花が遅れたり、貧弱な花になってしまいます。また、花びらが地面に落ちたものを放置しておくと、そこにカビが発生してバラが病気にかかる原因となるので、花びらが散る前に花がら摘みをするようにしましょう。

1本の茎の先に花が1つしか咲かないタイプは、本葉(5枚葉)を1〜2枚一緒に切り取ります。次の葉の5ミリ上を切ります。そうすると、そこから新しい芽が伸びて、次の花を咲かせます。1本の茎の先に複数の花を咲かせるタイプは、隣のつぼみとの付け根から切り取ります。そのとき、つぼみを傷つけないないように注意しましょう。

  1. 花が複数咲いた写真1本の茎に複数咲くタイプは、中心の花から順に咲いていきます。
  2. 花を切っている写真隣のつぼみとのつけ根から切り取ります。つぼみを傷つけないように注意しましょう。
  3. つぼみだけになった写真花がら摘みが終わった状態。摘み取ると、次の花が咲きます。

花を長持ちさせる方法

できるだけたくさんの花を長く楽しみためには、こまめに花がらを摘むことが一番です。

花が完全に開ききってしまわないうちに、早めに花を切り取りましょう。切り取った花は、切花として楽しめます。また、花を美しく保つため、花が咲いている期間は、通常10日に1回行う薬剤散布を15日に1回程度にします。花が傷むので薬剤を直接花にかけないように注意しましょう。

葉が込み合ってきたら

込み合った葉や枝の切り方の図春から夏は、バラが盛んに枝葉を伸ばすので、だんだん込み合ってきます。それをそのままにしておくと、風通しが悪くなって病気が発生しやすくなるので、こまめに手入れをしましょう。

手入れの方法は、株の内側を向いた細い枝を元から切り取り、枯れた部分などがあれば、それも元から切り取ります。

月の終わりから9月の初めには、四季咲き品種の秋の剪定作業します。これは、夏までに延びた枝を整理して、秋にまた花を咲かせるための作業です。秋は生育中なので短く切り詰めたりせず、全体の2/3の高さになるように剪定します。その高さあたりにあるよい芽を選んで、その上5ミリのところを、芽が伸びる方向に合わせて、斜めに切ります。

夏の直射日光は苦手! 夏の暑さを防ごう

重鉢の図夏の直射日光が当たると、土の温度がかなり上昇し、バラが弱ってしまいます。株元をバークチップや水ゴケなどでマルチングして、土の温度上昇を防ぎましょう。

鉢植えの場合、バラだけでなく鉢にも直射日光が当たらないようにします。さらに、コンクリートの上に直接鉢を置かないことも大切です。庭植えの場合、遮光用のネットなどをはり、直射日光が当たらないようにします。

また、枝葉が込み合うと風通しが悪くなり、蒸れて病気が発生しやすくなるので、こまめに込み合ったところを整理します。

台風への備え

鉢植えの場合、強風で鉢が倒れてしまうので、あらかじめ鉢を横倒しにして、転がらないようにブロックやフェンスなどに縛り付けておきます。また、少ない数なら、室内に取り込んでおくのが一番です。

庭植えの場合、株が倒れないようにと 枝を縛ったりすると、そこから折れてしまうことがあり、対策が難しいのが現実です。できるだけ、雨風が当たらない工夫をしましょう。

台風が通過したら、株全体をよく洗い流し、泥やゴミなどの汚れをきれいに取り除きます。傷んでしまった枝は切り取り、落ちた葉などもそのままにしておくと病気発生の原因となるので、きれいに取り除きます。

冬の寒さを防ぐ

鉢植えの場合、明るく霜が当たらない場所に移動します。庭植えの場合は、寒さが厳しい北の地域では注意が必要です。

関東以南
冬の寒さはそれほど問題ありませんが、マルチングなどをして土の温度を少しでも下げないようにします。
最低気温-13〜-15℃
雪で枝が折れないように、支柱に結びつけます。積雪の多い地域では横倒しにして雪害を防ぎます。植えたままで冬を越すことができます。
最低気温-20℃
ラブシート(保温保湿耐久性に優れた農業資材)などで根を巻き、その場に横倒しにしておきます。
最低気温-25℃
ムシロの図かなり寒さが厳しい地域では、株を堀り上げ、深さ60cmほどの穴を掘って横倒しにして、穴に入れます。株の上にムシロなどをかぶせ、板を置いて穴をふさぎ、上に土をかぶせておきます。