
アナナス(ananas)という花の名前を初めて聞く人でも、パイナップルを知らない人はいないでしょう。そう、食べる果物のパイナップルです。実は、アナナスはパイナップルの仲間で、果実を賞味するのがパイナップルで、葉や花を観賞するのがアナナスだと考えてください。そういえばなんとなく似ている気がしませんか。
また英名をbromelia(ブロメリア)といい、世界的にはこちらの名で知られています。日本では、パイナップル科の植物を総称してアナナス類と称していることが多いようです。
ブロメリアは、メキシコから南アメリカにかけて、1500種もあるといわれています。それだけに、とても一口ではその特徴を説明することはできませんが、葉は主に細長い剣状で四方に広がり、その中心部は筒となって水をため、その中心部から茎が直立します。葉色とともに花苞の色彩が変化に富み、長く鑑賞することのできる観葉植物です。
現在、ブロメリアは蘭とならぶ高級観葉植物で、リゾートホテルやセレモニーホール、応接室や各種フロントを色鮮やかに演出しています。
ブロメリアにはほかの植物には見られない、面白い性質があります。それは株の中心部が筒状となり、それぞれの葉の基部に水をためる葉筒を持っていることです。これらはタンク・ブロメリア・タイプと呼ばれ、エクメア属、グズマニア属、チランジア属、ネオレゲリア属、フリーシア属など、私たちが観葉植物として購入できるブロメリアのほとんどが、このタイプになります。
最初はたまたま落ち込んだのでしょうが、よほど住み心地がよいのか、なかにはマイホームのように何年も住み着いているカエルもいるとか。そして貯水槽で死んだカエルや昆虫はやがて腐食分解し、これらはブロメリアにとって欠かせない栄養源となります。
このようにブロメリアと小動物は、自然界にみごとな共存関係を形成しているといえるでしょう。